平成30年で このかたくり祭も第20回目となります。
つまり、1回目は 平成10年(1998年)になりますね。
そう、この年は 長野オリンピックの開催の年です。
さて、このかたくり祭は どの様に始まったかと言うと
八王子山の中腹に 豊城袈裟子(とよき けさこ)さん(故人)と言う方が
裏千家の先生をしておりました。
自宅を改造して 茶室を作り 地元の企業に勤めている若い女性(キャリアウーマン)達が、
茶道教室に通っていました。
そんな折り、豊城さんは お弟子さん達に 人前でお茶を立てる
度胸を身につける事を考えていました。
折りを見つけては、善光寺のお茶会や地元で行われていたお茶会に
お弟子さん達を連れて、参加をしていました。
ここ、千曲市戸倉若宮地籍も 冬になると 1mも雪は降らないが
通算で 30〜40cmは降りますので 一面に、真っ白となり
木々の葉も落ちて 寒い季節となります。
2014年2月中旬に ドカ雪が降った!
一晩で 50cm以上も!!
そして、カタクリの移植地も こんな感じに
徳に、ここはケヤキや杉の木の下なのですが。。
この八王子山の北斜面では、3月末頃から4月の頭の頃になると
あの、カタクリが可憐な花を咲かせます。
豊城さんのお宅の庭でも 毎年、可愛いカタクリが咲いていました。
そこで、初春に咲く カタクリを題材にしての
かたくり祭を 自宅の庭で 始めました。
もちろん、最初は お弟子さんの家族、知人達の集まりで
今にして見れば、細々と やっていました。
当時から
豊城さんは、自費で京都や金沢の珍しい茶菓子を取り寄せたり
高級な御抹茶を買い求めては開催をしていました。
その内に、会場も狭くなり
近くの佐良志奈(さらしな)神社境内や
現在の公衆トイレ付近にあった 東屋でのお茶会を始めました。
( 東屋は、トイレを作る時に壊してしまった。)
そんな訳で、
近くを通る 観光客も立ち寄って楽しんでいました。
そして、2001年に 神社前の県道の拡張工事の計画が持ち上がった。
この計画では、八王子山の千曲川側が相当削られる事になる。
しかし、その削り取られる場所にカタクリの群生地がありました。
地元の山野草愛好家の間では、この場所を知っており
当時 「乙女会」の皆さんが
「 カタクリ群生地の保存を!」と 地元で呼びかけて
更埴建設事務所へ陳情行動を行いました。
当然に、
建設事務所では、無視が出来ないので
乙女会や専門家達と 春に分布調査を
また、長野県自然観察インストラクターと共に
移植が出来る場所やその方法についての検討を行いました。
また、乙女会も 5月末に カタクリのタネを採取し
保存に、賛同する住民の方々に カタクリのタネを頒布しました。
当時の詳しい詳細が 下記の所に載っていますので開いて見てね。
http://www.valley.ne.jp/~hanu-y/wadai3.htm
そして、佐良志奈神社の協力もあり 現在の移植地が決まり
秋頃に 建設事務所や乙女会、賛同をした方々とで
カタクリの球根を掘り出して、30株ほど 移植をしたり
タネを蒔きました。
移植してから もう、かれこれ17年も経ちましたので
移植地では 移植したカタクリの子供達が花を咲かせて
タネを撒き散らし その孫達も発芽して 花を咲かせています。
かたくりの保護活動は、
移植の嘆願をした 「 乙女会 」から
さらしな八王子山のかたくりを育てる会へ
そして、現在の 「 みどりのサポート隊 」へ引き継がれました。
サポート隊でも、2008年から 手作りチラシを作り
見学者への配布を開始しました。
それでは、今までのかたくり祭の様子を ご案内しますね。
2008年頃の 手作りポスター
いずれも 筆は、豊城さんの手書きです。
所で、かたくりの移植地が 神社境内(八王子山斜面)に移ってから
かたくり祭の会場が 神社の協力もあり
2008年のかたくり祭 3/31
この頃になると このお祭りに お見えになる方々も増えて来ました。
同年、千曲市の農林課の方が こんな企画をし地元で協力をしました。
それは、千曲川を渡った所にある保育園の園児を神社へ
みどりのサポート隊が カタクリについての説明を
そして、カタクリの移植地で 花を見て
次に、千曲川堤防下の杏畑まで歩いて
もちろん、園児達は 喜んでいました。
そして、2010年の かたくり祭を開催するにあたり
当時の 千曲市農林課より 地元の活性化の為にと
若宮地区の杏農家と一緒に開催して
杏のお花見 と かたくり祭を一緒に開催をする事になりました。
それに、この時から
地元の信濃毎日新聞に、かたくり祭の記事が
沢山のお客様が 神社境内にお見えになりました。
そして、かたくりの花を見て 茶席でお菓子と一杯を
その足で、千曲川の堤防へ 杏の花を見に行きました。
2011年 かたくり祭
地元の農家や業者さんが
また、タクシーの運転手さんが観光客を連れてカタクリの鑑賞を
2012年 かたくり祭は、 4/14
残念ながら 雨降りに 野点の茶席も出来ず
結局、屋内開催となり 神社の協力で
社務所内で行われる事になりました。
それでも、お越しの皆さんは
カタクリを見に 傘をさして 移植地や群生地へ
2013年 かたくり祭 4/1
結局、
この年から天候に左右されない 茶席会場と言う事で
野点は、それ以来 辞める事になりました。
以後、
社務所内で行われる事になりました。
本当は、野点の方が 雰囲気が いいのですが
野点の 設置には、結構な動力も掛かるし 雨に降られたら
ダメになる茶道具もあるので 諦めました。
この年は、戸倉上山田温泉の 女将の会も参加して
あんず畑に 特設会場を作り あんず祭を開催しました。
そんな時に限って 好天気になり
同日、千曲川堤防下の杏畑でも あんず祭が開催されました。
それにしても、いい天気 堤防から見る高妻山は、最高だね!
2014年 かたくり祭 4/12
しかし、このかたくり祭を始めた
豊城さんは、この年のかたくり祭を
見ないで 3月に 88才で亡くなりました。
ご冥福をお祈り致します。
お弟子さん達が その意志を受け継ぎ
好天気に恵まれる。 もちろん、カタクリも満開に
かたくり祭やカタクリの花鑑賞に際して
どうしても、公衆トイレの駐車場に車を置くので
神社の脇に 大駐車場があるのに。。。。
2015年 かたくり祭 4/11
いつもの様に 社務所での茶席 多くの方がお見えになりました。
みどりのサポート隊の方が 手作りの紙芝居を行ったら
2016年の かたくり祭 4/3
2017年の かたくり祭 4/2
地元の銘菓
蕎麦饅頭、温泉饅頭
イチゴ農家から直仕入れ 限定数なので直ぐに売り切れに
2018年 かたくり祭 4/7
果たして、今年の天気は?!
じゃあ、またネ!
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