カタクリのタネが発芽!

カタクリは、タネで増えます。

しかしながら、花が咲くまでに 7年~8年も掛かる。

 

 

毎年、かたくり祭で カタクリのタネ 欲しい方を募集している。

希望者へ 頒布をしているが 発芽をさせる事は難しい!

 

翌年に、芽を出した! とか 発芽した!

と 聞いた事は少ない。

 

一去年のかたくり祭で 東京の板橋区の方へ 頒布したら

去年の春に 電話で 一報が入った。

 

そう、発芽したのである。

本人も 感激して かたくり祭に 持参をして来た。

 

 

ここ数年、祭で タネを頒布しているが

翌年に 発芽したと 言う事を 聞いた事がない!

折角、探して 採取したのに 残念です。

 

カタクリは、4月の始め頃に 花を咲かせて

 

雄花の花粉が 雌しべに受粉されると タネ袋を形成する。

 

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そして、5月中旬頃になると タネが完熟して

サヤから タネを 撒き散らします。

 

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そして、落ち葉の陰や隙間に転げ落ちます。 

 

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そして、翌年の春に タネから 根になる茎が延びて

地中に入り込み、地面に固定化されて 葉になる茎が上に伸びます。

 

1年目は、 不思議な 1本のネギ坊主!

 

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2年目から  ようやく、1葉の小さい葉っぱが 出ます。

 

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これで、4月~5月の2ヶ月間で 光合成を行い

根に養分を貯めます。

 

5月末頃には 葉っぱは枯れてしまいます。

 

つまり、

1年 12ヶ月で 約3ヶ月弱しか 地上に いません。

なので 

初開花まで 7年~8年も 掛かるのでしょうかね?!

 

 

去年の5月末に タネを採取して 頒布した 残りのタネを植えました。

 

その様子を 

 

これが カタクリのタネ 面白い形ですね。

表面に 粘っこい液が エライオソームと言う物質が着いている。

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実は、

この物質 蟻が大好きで カタクリのタネを見つけると

蟻は、タネを 巣に運んで エライオソームだけを舐めて吸収し

タネを 巣の外へ 運ぶ習性があります。

 

つまり、

タネを遠くへ運んでもらう為に カタクリが進化したのである。

 

 

スパーへ行った時に 発泡スチロール箱をゲットして来ます。

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底に 穴を開けて

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フタに 切り目を入れて くり抜く

 

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大小の鹿沼土 と 小粒の赤玉土を用意し

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黒ビニールポットをセットして

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下段に大粒の鹿沼土、それに 炭を

 

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小粒の 鹿沼土赤玉土

 

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そして、水を 土に

 

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次に カタクリのタネを ピンセットで掴み 

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(指でつまんでいると、体温でタネがヤケドする!)
 

 

用意した 黒ビニールポットに 数個入れる。

 

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そして、小粒の鹿沼赤玉土、米殻を 少し載せる。

 

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そして、また 水を掛けます。

 

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そして、発泡スチロールに 適度の大きさの不織布を掛けて

 

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穴の開いた 上フタをします。

 

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 この不織布は、 タネを植えたポットに 

雑草などのタネが入らない様にする為です。

 

 

これで、雨の当たる 外に置きます。 

雪が積もっても そのままで

 

 

 

この所、 当地も 暖かく感じる日々が多くなりましたので

あの、カタクリのタネを植えた 発泡スチロール箱を開いて

不織布を 取って見たら ご覧の様に 発芽が始まっていました。

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タネから 根になる茎が延びています。

 

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そして、茎の先が 土へ潜り込みます。

 

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ある程度潜り 細根を出して 風で飛ばない様に

 

 

そして、タネ殻を付けた 芽が伸び始めます。

 

 

この細い茎で 光合成を行い 1年目が終わります。

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2年目になると こんな可愛い葉っぱで 光合成を行います。

 

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この発芽した黒ポットは、3/31に行われる かたくり祭で販売されます。

 

果たして、咲くまで 生きていられるかな?!

 

 

 

 

じゃあ、またネ!

 

 

 

 

ブログを読んで頂きまして有り難うございます。

 

 

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